▼276号
「奥秩父・甲武信ヶ岳荒川源流」
【概略】
奥秩父東北面域の水を集めて東京湾に注ぐ荒川。延長169キロの関
東第2の川の源流は甲武信ヶ岳東方直下にあり「荒川源流点」の碑
がある。源流点では満タンの水筒を小脇にかかえ、富山から来たと
いう人としばらく山談義した。
・山梨市と埼玉県秩父市、長野県川上村の境
▼276号
「奥秩父・甲武信ヶ岳荒川源流」
埼玉、山梨、長野の3県にまたがる奥秩父・甲武信ヶ岳(2475m)。
この山を源流にして千曲川、笛吹川、荒川が流れ出します。甲武信
ヶ岳山頂の肩にある甲武信小屋わきに「荒川水源の碑」が建ってい
ます。
また小屋下の踏み跡を下っていくと、荒川の支流の本谷の源流があ
り、「荒川源流点」の碑が建っています。
荒川は、奥秩父東北面域の水を集めて、秩父、長瀞、寄居、熊谷、
大宮、川越と埼玉県を貫流。東京都北区の岩淵水門で本流の荒川と
支流の隅田川に分かれ東京湾にそそいでいます。
東京の奥座敷・奥多摩から秩父山地の北側をまわり込むため、延長
169キロ、流域面積2940平方キロにおよび、関東第2の河川になっ
ています。
奥秩父名物アヅマシャクナゲの花期にはちょっと遅い6月下旬に甲
武信ヶ岳に登りました。源流への道は、水筒を持った登山者がぞろ
ぞろと降りていきます。
源流点の碑のまわりは大勢の人でにぎわっています。源流と聞けば
ちょっと飲んでみたくなるのが人情。富山から来たというおじさん、
満タンの水筒を小脇に、しばらく山談義。「またどこかの山で会い
ましょう」と小屋の中に消えていきました。
▼【データ】
【所在地】
・埼玉県秩父市大滝(旧秩父郡大滝村)。中央本線塩山駅の北22キ
ロ。JR中央本線塩山駅からバス、西沢渓谷入口下車、歩いて6時
間10分で甲武信小屋さらに15分で荒川源流点。地形図になにも記
載なし。源流点より西方向約150mに甲武信小屋がある。
【位置】
・【荒川源流点】緯度経度:北緯35度54分27秒、東経138度43
分57秒(国土地理院「電子国土ポータルWebシステム」から検索)
【地図】
・2万5千分の1地形図「金峰山(甲府)」
【山行】金桜神社・奥秩父縦走
・某年年6月26日(日・晴れのち小雨)探訪
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